最近見た映画、一言感想!

 最近、たて続けに映画を観た。舌足らずは否めないが一言。感想を記す。

 のだめカンタービレ 最終楽章・前編

 テレビをあまり見ないボクは「のだめ」がどういう意味なのか、皆目見当がつかなかった。だが、予告編を見て、演奏される音楽に興味をそそられた。ストーリーや演出は確かにコミカルだが、音楽にはほぼ納得できた。後編も観なくては…と思っている。

 おとうと

 昨年から予約チケットを持っていたのだが、先にJcomの特別試写を観ていたこともあり、劇場で観るのが遅くなってしまった。。期待通りのできばえで、おおいに納得した。
 山田洋次監督の演出、キャストの好演、美術や音楽の確かさ。申し分がない。映画の前にノベライズ「おとうと」、絵本「おとうと」を読み、映画の後、パンフレットや「山田洋次 なぜ家族を描き続けるのか」も読み、2度3度と「おとうと」を愉しめたことも感動を深めるものとなった。

 アバター 3D・吹き替え

 「飛び出す」というより「奥行き」の深さをしっかり感じさせる「スペクタクル映画」として面白い。「ナヴィ(ネイティリ)」というヒューマノイドの民族と「人間」、そしてインターネット用語をもじったらしい「アバター」という人間とナヴィの間を行き来する肉体が戦う。実に壮絶な映像である。キャメロン監督は歳月も金もかけてこのドラマを完成させた。映像を創っただけではなく、撮影機器や「ナヴィ語」という1000の言語や文体・文法まで創ったという。
 「パンドラ」という惑星、そこに棲む「ナヴィ」、恐竜を思わせる「バンシー」や「レオノプテリクス」という肉食飛行動物、6本足の動物、原始植物を思わせるジャングル、「ハレルヤマウンテン」という空に浮かぶ山などなど、いささかカリカチュアめいているのがミソ。やはり超「娯楽大作」ということなのか。

 いのちの山河 日本の青空 Ⅱ

 この映画は〝豪雪・多病・貧困〟という〝三悪〟を抱える村で村長・職員・村民一体となって村づくりをすすめ、全国に先駆けて老人・乳児の医療費無料化、乳児死亡率ゼロを達成した岩手県沢内村の物語だ。脚本の確かさ、映像の美しさ、俳優陣の好演が名画に仕上げている。
 「本来は国民の生命を守るのは国の責任です。しかし、国がやらないのなら私がやりましょう。国は後からついてきますよ」など、あちこちにちりばめられる深沢晟雄(ふかさわまさお)村長の名言が画面をひきしめる。憲法9条とともに25条の大切さがずしりと胸にせまる。単に深沢村長を顕彰するにとどまらない説得力に満ち、感動をともにできる映画だった。

 ☆ ボクは映画を観た時は必ずパンフレットを買う。鑑賞後も繰
   り返し愉しめ、興味深いエピソードに接することもできる…。 
 ☆ 映画「おとうと」については、別途一項をおこすつもりです。