「八百長」に揺れる角界!「八百長」の語源?
タニマチ衆や相撲茶屋が幅をきかせ、時に暴力団との関わりまで取り沙汰されてきた前近代的な相撲界の旧弊にその真因があると思う。力士の生活、人権がないがしろにされてきたことへの裏返しの証明でもあろう。プロレスの「興行」と何ら変わるところがない。
ボクは相撲の熱心なファンというわけではないが、大鵬をはじめ幾人かの力士の高い識見には注目も、期待もしてきた。この機会に本格的な大改革に臨めるのかどうか、注目し続けたい。
ところで「八百長」という言葉である。わざと負ける「なれあい勝負」の意味であることは先刻承知のことだ。が、その語源について、ボクは長く「八百屋の長兵衛」に由来すると思ってきた。手持ちの広辞苑や国語辞典、マイペディアなどでもそう書いてある。
ところが今朝、ある新聞の「コラム」に「八百屋の根本長造という人にちなむ」とあった。
「おや?間違いでは…?」と思った。いろいろ調べるが大半は「長兵衛」と解説。僅かに「一説には長造」というものがあった。しかし、その由縁はわからない。新聞のコラムに紹介されているのだから何かはっきりとした根拠があるはずだ…。
で、ネットで「八百長 根本長造」を検索してみる…。
あるではないか!
博学、造詣の深さをもって知られる礒田道史氏の著作だ(同氏の手になる映画「武士の家計簿」が大きな反響を呼んだばかり)。
「八百長」という言葉の由来が簡便に紹介されていて「なるほど…」と興味深く読んだ。
「江戸の備忘録」(クリック)という本である。
早速、この一冊を購入するつもりだ。