私はお墓にひなんします

◇女性が家族に宛てた遺書の全文
(原文のまま。人名は伏せています)

 このたび3月11日のじしんとつなみでたいへんなのに 原発事故でちかくの人達がひなんめいれいで 3月18日家のかぞくも群馬の方につれてゆかれました 私は相馬市の娘○○(名前)いるので3月17日にひなんさせられました たいちょうくずし入院させられてけんこうになり2ケ月位せわになり 5月3日家に帰った ひとりで一ケ月位いた 毎日テレビで原発のニュースみてるといつよくなるかわからないやうだ またひなんするやうになったら老人はあしでまといになるから 家の家ぞくは6月6日に帰ってきましたので私も安心しました 毎日原発のことばかりでいきたここちしません こうするよりしかたありません さようなら 私はお墓にひなんします ごめんなさい

☆ もちろんご承知の方は多いのだろう。
 比較的詳しいと思える報道記事もあったから…!
 でも、93歳の女性がこんな一文を遺して自殺されたという事実…!
 悔しいではないか?
 報道によれば、毎日、日記をつけておられたともある。
 記事の詳細・断片はともかく、この一文だけはここにアップしておきたかった!
 私はお墓にひなんします
 これほど痛々しい言葉があるだろうか?
 この痛々しい言葉を胸に…!
 情けない政治の現実を直視しながら…!
 ボクらは生きて行かねばならない…!
 今日のこの現実から…
 明日へ! あさってへと…!