体罰!「たたいた」と教師。「しばかれた」と生徒。

 今朝の朝日新聞(大阪本社)は1面トップに「暴力『自殺の大きな要因』 桜宮高バスケ部顧問懲戒免職」と題する大きな記事を載せ、39面でもその「詳報」を掲載しています。
 これは市外部監察チームが「顧問や他の教員、生徒から事情を聞くなどして実態を調べた」報告書などにもとづく結論だとのことです。
 その報告書をなんとか読んでみたいと探したのですが、今のところ「朝日デジタル」でしか見つかりません。ボクは全文を読むことができたのですが、このURLでは皆さんには最初のページしか読めないかも知れません。ですが、一応ここにURLをアップしておきます。

http://digital.asahi.com/articles/OSK201302130176.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_OSK201302130176

 朝から終日気になっていたのは、●●教諭から「平手でたたいた」という言葉が繰り返されていることでした。

 平手で「たたく」?
 「たたく」という言葉ですむのかな?
 関西では「どつく」という言葉がよく使われます。標準語的に言っても「なぐる」という言葉があります。
 どぎつい語感がしますが「しばく」という言葉もあり、「しばいたろか!」などという用法は吉本の「お笑い」などではしょっちゅう耳にします。

 外部監察チームの聞き取りにたいし、●●教諭は何度も「平手で…たたいた」ことを認めています。
 監察チームは「教育的懲戒にあたり、いかなる場合であれ、身体に対する実力行使をすることは許されない(学校教育法第11条)」として「たたく」ことも”暴力”と認定しています。そして、
「平手で殴る態様であったとはいえ、云々」と「殴った」ものと認定しています。
 ●●教諭は「たたく」のは「平手」、「殴る」のは「拳」と使い分けようとしているのでしょうか。それは通りません。監察チームは「多数回たたいているが、これは執拗な暴力であるとの評価を免れない」とし、「執拗かつ理不尽」、「正当化する余地は皆無」と断定しています。

 自殺した生徒はどう思っていたのでしょう?
 ●●教諭に渡そうとして果たせなかった「手紙」に「なぜ、僕だけが、あんなにシバき回されなければならないのですか?」「キャプテンしばけば何とかなると思っているのですか?」と率直に書いています。
 「たたく」「なぐる」どころではない。「しばいていた」のです。同校の元教諭は●●教諭は「ビンタをふるう」とまで形容しています。
 
 結局、外部監察チームは「●●教諭が、生徒に対する暴力を指導の一環であると位置づけ、それが指導方法として効果的であるとの考えのもと、恒常的に、平手打ち、足蹴り、物を投げつけるなどの暴力を、時には相当程度に強度かつ執拗な態様において行っていた」と認定したのです。

 ここに暴力の持つ本質的な危険が見事に表現されていると、ボクは思います。
 「平手で一回たたく」、「平手で何回もたたく」、さらには「殴る」、そして「しばく」、「ビンタをふるう」、挙げ句の果てに「殴る、蹴る」の乱暴狼藉にいたるのです。
 一切の暴力・体罰の一掃は、教育の場の根本条理でなければならないと思います。教育的配慮や教育的効果、効果的指導方法などのいい訳が入り込む余地はありません。 
 ひるがえって、夫婦や恋人の間でのDVなども、同じような展開をみせることも念頭においておくべきでしょう。
 非暴力は決して絵空事の理想であってはならないのです。
 
 
by itya-tyan | 2013-02-15 01:26 | 喜怒哀楽をともに… | Trackback | Comments(0)
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