マスコミは「体罰」という言葉遣いを再検討してください!

<Ⅲ>
 今回で、この件は終わりにしたいと思います。

 ここで見ておきたいのは、文部科学省の二つの文書です。
 一つは「体罰について」(クリック)と題する文書です。
 ここでは「体罰の定義」が次のように書かれています
 その懲戒の内容が身体的性質のもの、すなわち、身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る、蹴る等)、被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒(正座・直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる等)に当たると判断された場合は、体罰に該当する。
 解せないのは「体罰」を「身体に対する侵害を内容とする懲戒」と「肉体的苦痛を与えるような懲戒」と分類しつつ、同列においていることです。
 果たして「殴る、蹴る等」と「正座・直立等」を並列して「体罰」という一つの概念にくくることは妥当でしょうか?
 百歩譲って「身体に対する侵害(殴る、蹴る)」は暴力「正座・直立等は体罰」くらいの見識がなければ、教育の営みは正常に機能しないでしょう。

 もう一つは問題行動を起こす児童生徒に対する指導について(通知)と題する文書です。学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰に関する考え方」という文書も列記されています。
 ここには、こういうくだりがあります。
 体罰がどのような行為なのか、児童生徒への懲戒がどの程度まで認められるかについては、機械的に判定することが困難である。また、このことが、ややもすると教員等が自らの指導に自信を持てない状況を生み、実際の指導において過度の萎縮を招いているとの指摘もなされている。ただし、教員等は、児童生徒への指導に当たり、いかなる場合においても、身体に対する侵害(殴る、蹴る等)、肉体的苦痛を与える懲戒(正座・直立等特定の姿勢を長時間保持させる等)である体罰を行ってはならない。体罰による指導により正常な倫理観を養うことはできず、むしろ児童生徒に力による解決への志向を助長させ、いじめや暴力行為などの土壌を生む恐れがあるからである。
 一応「体罰」は否定されているのですが、やはり「身体に対する侵害」と「肉体的苦痛を与える懲戒」は同列に置かれています。
 この矛盾を等閑視して「体罰」報道を続けるマスコミによる「世論」に目を奪われるのは妥当ではないと思うのですが、どんなものでしょうか。
                           <続く>
by itya-tyan | 2013-02-19 23:20 | ちょいまち草 | Trackback | Comments(0)
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