68周年、ヒロシマ、ナガサキの記録  <Ⅴ>


b0142158_0124618.jpg さて、最後は両式典での安倍首相の挨拶です。読んでいてバカらしくなってしまいました。
 安倍氏は終始仏頂面をしていた(広島)、拍手一つしなかった(長崎)と伝えられています。
 挨拶の全文を読み比べると、子どもにも、被爆者にも、広島・長崎両市民、両市長にも、ひいては国民にも顔向けできない挨拶であることを自覚していたのではないかとさえ思えます。

 そこで、両会場での挨拶文を首相官邸のHPからひいてみました。
2013年8月6日、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式あいさつ
< >は8月9日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典あいさつ
です。

広島市原爆死没者慰霊式、平和祈念式<本日、被爆68周年、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典>に臨み、原子爆弾の犠牲となった方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる皆様に、心から、お見舞いを申し上げます。

 68年前の朝<本日>、一発の爆弾が、十数万になんなんとする<7万を上回る>、貴い命を奪いました。7万戸の建物を壊し、一面を、業火と爆風に浚わせ、廃墟と化しました。<12万人が暮らしていた家屋を全焼、全壊し、>生き長らえた人々に、病と障害の、また生活上の、言い知れぬ苦難を強いました。

 犠牲と言うべくして、あまりに夥しい犠牲でありました。しかし、戦後の日本を築いた先人たちは、広島に斃れた人々を忘れてはならじと、心に深く刻めばこそ、我々に、平和と、繁栄の、祖国を作り、与えてくれたのです。蝉しぐれが今もしじまを破る、緑豊かな広島の街路に、私たちは、その最も美しい達成を見出さずにはいられません。
<一度ならず、二度までも被爆の辛酸を嘗めた私たちは、にもかかわらず、苦しみ、悲しみに耐え立ち上がり、祖国を再建し、長崎を、美しい街として蘇らせました。今日は、犠牲になった方々の御霊を慰めるとともに、先人たちの奮闘と、達成に、感謝を捧げる日でもあります。>

 私たち日本人は、唯一の、戦争被爆国民であります。そのような者として、我々には、確実に、核兵器のない世界を実現していく責務があります。その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがあります。

 昨年、我が国が国連総会に提出した核軍縮決議は、米国並びに英国を含む、史上最多の99カ国を共同提案国として巻き込み、圧倒的な賛成多数で採択されました。

 本年、若い世代の方々を、核廃絶の特使とする制度を始めました。来年は、我が国が一貫して主導する非核兵器国の集まり、「軍縮・不拡散イニシアティブ」の外相会合を、ここ広島で開きます。

 今なお苦痛を忍びつつ、原爆症の認定を待つ方々に、一日でも早くその認定が下りるよう、最善を尽くします。被爆された方々の声に耳を傾け、より良い援護策を進めていくため、有識者や被爆された方々の代表を含む関係者の方々に議論を急いで頂いています。

 広島<長崎>の御霊を悼む朝、私は、これら責務に、旧倍の努力を傾けていくことをお誓いします。

 結びに、いま一度、犠牲になった方々の御冥福を、心よりお祈りします。ご遺族と、ご存命の被爆者の皆様には、幸多からんことを祈念します。核兵器の惨禍が再現されることのないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶に、また、恒久平和の実現に、力を惜しまぬことをお誓いし、私のご挨拶といたします。

       平成二十五年八月六<九>日 内閣総理大臣・安倍晋三

☆ ご覧のように僅か9つのパラグラフのうち、違うのは1つだけ、全く同じパラグラフが5つ、その他は少しだけ手を入れてあるという代物です。
 子どもや、被爆者代表、両市長の切実な問いかけに何一つまともに答えていません。
 全く芸のない話です。こういうのを同工異曲、あるいは異曲同工というのではないでしょうか。わざわざ現地まで出かけてするような挨拶ではないではありませんか。歯の浮くような際物だと断じざるを得ません。
☆ このシリーズの終わりに、こんなブログがあったことを紹介しておきます。
【安倍首相のヒロシマ】式典の途中で、『拉致問題』のバッジをはずしていた(クリック)
 「拉致問題」のバッジをつけて式典に参列するのは具合が悪いと気づいたのでしょうか。それにしてもよく観察しておられます。敬服しました。傑作ではないでしょうか。
 安倍くん、国民の目は節穴では無いのだぞ!      (完)
by itya-tyan | 2013-08-13 23:46 | 喜怒哀楽をともに… | Trackback | Comments(0)
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