ベースロード電源? 何のことやらさっぱり分からぬ!<Ⅱ>

 したいこと、しなければならぬこと、一杯あるのに手がつかない奇妙な一週間を過ごしてしまった。このブログも書きかけのままだった。で、とりあえず続きを仕上げてから諸々の事を片づけにかかろう。中途半端にするわけにはいかないからなぁ… (^_^;)

 先ず「電気新聞」の記事を読んでみる。
 経済産業省の基本政策分科会のとりまとめ意見で「基盤となる重要なベース電源」としていた原子力の位置付けを、与党協議で「重要なベースロード電源」に修正。石炭火力や水力と並列的な表現を使い、連立を組む公明党に配慮した。核燃料サイクルも推進する方針を示す一方、中長期的な対応では一定の柔軟性を持たせることを明記するとある。
 自民党内部に「基盤となる重要なベース電源」という表現に不満があったというが、しからば何故「重要なベースロード電源」となおせば良かったのか。その違いはどこにあるのか、わからない。

 探し続けると「ベース電源」と「ベースロード電源」何が違うのか?と題するHUFFPOSTの解説が見つかった。
 中長期のエネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」の政府案が、2月25日に公表された。原発を「エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」と位置づけ、安全性が確認されたものは再稼働を進めるとしている。
 2013年12月13日に経済産業省の総合資源エネルギー調査会がまとめた計画案では、原発は「重要なベース電源」と表記されていた。「ベース電源」を「ベースロード電源」に変更したのはなぜか。違いはあるのか。
と書き起こし、

 結論を言うと、「ベース電源」と「ベースロード電源」はどちらも「電気を安定的に供給する電源」という意味で、大きな違いはない。もともと海外では「ベースロード電源」と呼んでいるため、海外にならって文言を揃えただけとも言える。
 しかし、これまでと今回の案では、ベースロード電源の「説明」に違いが見られる。これまではベース電源を単に「安定供給を行える電源」と説明していたのに対し、今回の案では「発電コストが安い」ことを説明に加え、原発がベース電源として必要であることに説得力を持たせているのだ
と説いている。

 つまり、今回の案では「コストが安くなる」という点を強調し、説明文を変えた。ベースロード電源は「発電コストが安く済み、昼夜を問わず安定的に稼働できる電源」としたのであると書き、そのためにピーク供給力やミドル供給力もベース供給力と同様に「ミドル電源:発電コストがベースロード電源に次いで安く、電力需要の変動に応じた出力変動が可能な電源」、「ピーク電源:発電コストは高いが電力需要の変動に応じた出力変動が容易な電源」と、説明文を変更しているともある。
 下のグラフは経済産業省によるものだ。
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 要するに、原発のコストの安さを強調して、ベース電源にくわえるためだけの言い直し・再定義に過ぎなかったのだ。あたかも、専門用語らしいコトバを装って、国民を煙に巻くなんて許せない。国民を小馬鹿にした話ではないのか。

 このようなカラクリに対する厳しい批判的解説も少なからずあった。幾つかを紹介しておく。
 原発再稼動へまっしぐら 「ベースロード電源」というマヤカシ(クリック・日刊ゲンダイ)
 「ベースロード議論」の幻は消えつつある(クリック・自然エネルギー財団)
 BLOGOSは「ベースロード電源/原発事故の反省、忘れたのか」と題する「しんぶん赤旗」の記事を引用・紹介していた。
 文中には「エネルギー基本計画」の政府案が持ち出した原発は「重要なベースロード電源」というのは、「発電コストが低廉で、昼夜を問わず安定的に稼働できる電源」という意味だといいます。東京電力福島原発事故が証明したように、いったん事故が起きれば予想もつかないような重大な被害を及ぼし、その収拾には時間的にも費用の点でもばく大な負担が求められる原発がどうして「低廉」だの「安定的」だのといえるのか。原発を「ベースロード電源」と位置づけること自体、根本的に間違っていますというくだりがあった。妥当で、適切な指摘だと思う。
 本文はこれです。(クリック)

<ボクの結論>
 ベースロード電源とは財界や電力業界の期待(圧力)に応えて、「低廉」「安定」を口実に原子力発電を基幹的な電源と位置づけ、再稼働はおろか新設にまで道を開き、諸外国への売り込みをも視野に入れ、電源に関する国の定義を根本から改変するために考えだされた欺瞞的な用語である。
by itya-tyan | 2014-03-16 12:21 | ちょいまち草 | Trackback | Comments(0)
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