岸和田だんじり祭り

 昨日、10月11日、ダン吉さんに招かれて岸和田だんじり祭りに行ってきた。
 他の人も幾人かは呼んでおられるのだろうとは思っていたが、川柳界では名の通った西出楓楽さんや川柳マガジンの松岡恭子さん、新海夫妻などと同席できたのは光栄だった。
 中でも切れ味のいい評文の楓楽さんが妙齢の女性だったのは驚きだった。てっきり男性だと思い込んでいたから…。
 岸和田のだんじり祭りは一度訪ねたいとは思いつつ、初めての訪問で興味深かった。
 何と言っても見せ場は「やりまわし」だろう。かなりの勢いをつけてだんじりを引き回し、四つ辻などで直角に方向転換する。失敗すると大変なことになりそうだ。
 ボクも富田林ではだんじりの世話を何度もしているが、だんじりの仕組みに違いがある。岸和田ではだんじりの前面の左右に二つの梃子がある。「前梃子」というそうだが、引き手とこの「前梃子」、そして富田林のだんじりなどにも普通にある「後の梃子」(写真後方の赤い布に巻かれている部分)とが息をあわせて駆け抜け、方向転換する。うまく行くと、回り終えたみんなが喝采している。緊張の一瞬だったということがよく分かる。
 
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 ボクはかねて「岸和田の人たちはよくこの祭りを育てあげた」と思っている。岸和田のだんじり祭りのことは子どもの頃からよく知っているが、その昔は「けんか祭り」などと言って激しい、危険な祭りとして有名だった。俗に言えば「ガラの悪い」祭りだったのだ。その祭りをここまで育てあげ、まさに市民こぞっての祭り、遠来の客も呼ぶ「みんなの祭り」に育てあげた。
 その市民の力、団結力に率直に拍手を送りたい。
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