自民300議席報道!許せない!が、ありそうな話!

自民300議席報道!許せない!が、ありそうな話!_b0142158_1042943.png 失礼ながら本澤二郎氏という政治評論家のことはよく知らない。だが、公示前の11月26日の「日刊ゲンダイ」にこんな署名記事を掲載されていたと知って驚いた。

 標題に有権者はいいのか?
   無党派層が棄権なら「自民大勝」の悪夢
とある

 本文全体は後ほど読んで頂くとして、ボクが目を奪われたくだりを先に紹介しておく。
 安倍首相を支えている大新聞は、低投票率にするために、わざと選挙前に「自民300議席へ」という記事を1面に掲げる予定だという。無党派層に「もう勝負はついた」「投票に行ってもムダだ」と諦めさせる狙いだそうだ。
 選挙前とは限らなかったが、「自民大勝」「圧勝」「300議席」という報道が蔓延したのは事実だ。
 つまりマスコミが世論誘導に乗り出すであろうことを予言した記事が掲載されていたのである。
 ありそうな話だ。無党派層を投票行動から切り離そうとする動きがあったということになる!
 こんな世論操作に流されていいのか、一喜一憂していていいのか。

 本沢氏はその記事をこう結んでいる。
 (もし自民が)選挙で過半数を獲得したら、安倍首相が『私は国民から信任を得た』と勝ち誇るのは目に見えている。この先、4年間、暴走するのは間違いない。有権者は本当にそれでいいのか。安倍首相の暴走をストップさせるチャンスは、この年末選挙しかない。国民は棄権してはダメです。

 ボクは本沢氏がどんな「暴走」を危惧されているか、詳しくは知らない。しかし、暴走を危惧することに変わりはない。
 ボクは、何よりも日本が戦争する国へ、集団的自衛権行使へ、機密保護法の始動へ暴走することを危惧する。普天間基地の辺野古移設を危惧する。原発再稼働を危惧する。ブラック企業やブラックバイトが横行することを危惧する。輸出関連大企業はボロもうけ、中小企業を立ちゆかなくさせ、貧困層をさらに増やすアベノミクスの暴走を危惧する。農・漁業をはじめ生産と消費の関係を決定的に破壊するTPPへの暴走を危惧する。
 大阪では、その安倍自民をさらに「右」へと牽引しようとする維新の動向にも危惧が深い。

 では、この暴走への危惧を払拭する道はあるのか?
 安倍政権の暴走に正面から対決するとハッキリ宣言している党がある。「対決、対案、共同」を標榜し、元自民党幹事長だった野中広務氏が「共産党以外堂々とたたかっていく姿はない」と喝破した日本共産党だ。
 本沢氏の「安倍首相の暴走をストップさせるチャンス。国民は棄権してはダメです」という言葉を重く受けとめたい。
 ボクの後輩でもある穀田恵二氏が過日、京都での集会でのあいさつの結びに「戦争に行くな。選挙に行こう!」と呼びかけていたことを鮮烈に思い出す。

 本沢氏の記事全文は以下です。
 有権者はいいのか? 無党派層が棄権なら「自民大勝」の悪夢(クリック)