NHKは安倍さんと心中するな!永田浩三さんアピール!

”政権べったりの報道をやめろ” 怒りの声でNHKを包囲しよう!8.25 NHK包囲行動の会場で!

 永田浩三氏と言えば、NHK番組にあからさまに政治が介入・改変させた忘れられない事件の当事者の一人です。その当事者が昨日の「NHK包囲行動」で発言されたそうです。
 PCで見て、永田さんのカキコと動画が強く印象に残りました。
 まず、カキコです。
 昨夜のNHK包囲デモ。わたしの演説のまえに、若いディレクターが挨拶に来てくれたり、メールをくれたりした。ありがたいことだ。
 指定の5分に、思いのたけを入れ込んだ。聴いたひとのなかには、ただの個人的な悔恨のスピーチと思ったひともおられたようだが、それでもかまわなかった。
 人生のひとつの区切りだった。2回喋ったが、1回目のあとは、胸が苦しくてへたり込んだ。NHKどっぷりのわたしが死んだのだと思う。


 そして、この動画です!
   

 この事件を覚えている方…、知らなかった方…、今一度思い起こしておきたい事件です。

 NHK教育のドキュメンタリー番組「ETV2001 問われる戦時性暴力」。放送直前に改変されたことをめぐり、政治とNHKの距離が問われた。番組の制作担当者が7月下旬に出した著書で、当時の海老沢勝二会長の指示で放送当日に3分間カットされたという上司の新たな証言を明らかにした。
 01年1月26日ごろ、中川昭一衆院議員(当時)の名前をさして伊東律子・番組制作局長が「言ってきているのはこの人たちよ」と話したことや、幹部同士で「安倍(晋三)衆院議員に呼びつけられたのではなく、こちらから出向いたことにしよう」と口裏合わせをしていたとその場にいた吉岡民夫教養番組部長から聞いた、と述べた(1月29日に松尾武・放送総局長と野島直樹・総合企画室担当局長らが安倍議員と面会したあと番組を修正している)。

 永田浩三氏(現武蔵大教授)はこの番組「問われる戦時性暴力」のチーフプロデューサーだったのです。
 コメントにあるこれらの言葉が胸に響きます。
 「指定の5分に、思いのたけを入れ込んだ。」
 「人生のひとつの区切りだった」
 「NHKどっぷりのわたしが死んだのだ」


 事件の顛末については、もう一人の当事者・NHK番組制作局 教育番組センター(文化・福祉番組)チーフ・プロデューサーだった長井暁さん(現・東京大学大学院客員准教授)の発表文書が端的に示しています。あわせてお読み頂きたいと思います。
 長井暁さんの記者会見発表文書(全文)(クリック)

 政権政党によるマスメディアへの干渉・介入は断じて許してはなりません。メディアによる権力へのすり寄り・迎合はメディア・ジャーナリズムの自殺行為とわきまえるべきです。
 この原理・原則が侵されていることには当然、厳しい批判が寄せられるべきだと思います。
 永田氏の今回の発言は、その原点をともに思い起こす機会になりました。

 ボクは元来あまりTVは見ませんがコマーシャルが無いので、見るとすれば大抵NHKです。しかし、最近のニュース報道にはかなりの偏りを感じるので苦々しく思っています。でも、受信料の支払いを拒否しようと思ったことはありません。意見のあるときは正々堂々と伝えたいからです。
 ただ、この点については色々な意見があるようなので、もう少し思案したいと考えています。