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 今月は、富田林・寺内町、旧杉山家住宅のガイドが2件入っているのでガイド用メモを更新した。現物はA4横2ページ・縦書きだが、jpgにすると小さすぎて読めないのでコピーした。数字が漢数字のままなのをお許し願いたい。少し長めなので2回にわけてアップする。

一 重伝建指定地区「富田林・寺内町」の概況・沿革
●一五五八年(永禄元年) 親鸞を始祖とする浄土真宗興正寺第一四世証秀上人、銭一〇〇貫文にて富田の芝を申請け
●戦国時代(一四六七〜一五六二)に各地に成立した宗教自治都市の一つ。浄土真宗・真宗(一向宗)など  *一揆とは
●急峻な河岸段丘に立地。城塞的要素をもった農村集落から、次第に自由商人の街へ展開 八人衆
(四村・各二人) *租税対策
「いにしへは富田芝とて、広き野にありしが、公命によりて市店建続きて、商人多し、殊には、水勝
れて善ければ、酒造る業の家多数軒を並ぶ(河内名所図絵)」
●興正寺 蓮如に帰依した蓮教が山科に再興。長く本願寺脇門跡。明治九年(一八七六)真宗興正(寺)派を形成 富田林・別院
●八六年八月一〇日「道の日」制定を記念し、「日本の道百選」の一つに選定。全国一〇四件うち府内三件。
●九七年一〇月三一日「重要伝統的建造物群保存地区」指定。全国で八七地区、府内唯一。域内五〇七件中一八一件が特定。
 富田林は「寺内町、在郷町」と分類されている。分類には、城下町・宿場町・門前町・寺内町・港町・農村・漁村などあり。
● 石川西側の河岸段丘上に室町時代末に開かれた興正寺別院を中心とする寺内町。現在もほぼ寺内
町の町割りをとどめ,街路に沿って江戸時代以降のつし二階,本瓦葺,平入の大規模な町家が軒を連ね,全体として重厚な歴史的景観を伝えている。 *厨子
● 〇七年三月二二日「美しい日本の歴史的風土百選(特別枠を除く)」に選定。全国一〇一地域、一一七都市。府内三都市の一。
● 街割・区割り、あて曲げの道、背割り水路・用水などのインフラ。
  妍を競いつつ実用的で質実剛健。資産防御。現に人が暮らす。

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━━ を「町」と呼び、上(北)から壱里山町、富山町、北会所町、南会所町、堺筋(町)、御坊町、以南右を東林町、左を西林町
……を「筋」と呼び、左(西)から本町筋、富筋、城の門筋、亀が坂筋、東筋

一 重文「旧杉山家住宅」の概況
●杉山家 寺内町創建以来約四〇〇年続いたと言われる旧家。幕末の豪商・文人。 *「江戸の本屋さん」p41〜42
大地主、南河内郡二位、大阪府一二位 全国二四九位(明治三一年頃)
● 富田林市が八三年六月一億六千六百万円で買取り、工費二億三千万円、工期二年半をかけて解体
修理。文化庁・技官が監修。
● 八三年一二月二六日重要文化財指定。大阪府内九八件の一。 
● 杉山家は寺内町富田林の創設にかかわった旧家の一つであり、江戸時代中期以降は造り酒屋とし
て栄えた家柄である。富田林寺内町の古い町家は農家に類似した平面構成をもつことを一つの特色としているが、旧杉山家住宅はその中でも最も古い遺構であり、さらに江戸時代中期の拡張によって大規模商家に整い、座敷部も美麗で、質的にもすぐれた町家建築として貴重である。 
一 石上露子のこと
● 本名杉山タカ 杉山家最後の当主(一八八二〜一九五九・M一五〜S三四) 〇三年新詩社(明星)入社
 杉山家の跡取り娘として生まれる。与謝野鉄幹の『明星』に短歌や詩、掌編小説や随想を執筆。相愛の人との恋を諦め婿をとり、家業を継ぐ。作品には、閉塞された時代への悲痛な思いが投影している。
● 「きのふにつゞいて今日はまた某村の年貢取、納米日、数人の手代と下男はそこの支配人の宅へ。やがて続々とはこばれてくる米俵の山のクルマ、五台、十台、夜に入ってもまだつゞく。運賃の支払、再度の品質検査、提燈の火が右往左往する。華やかな光景、かうしたかげにものでよんだ様な悲惨な事柄がおきてゐなければいいが。/星氷る夜空に私は祈りたいやうな」(自伝・落葉の国)
● 〇四年(M三十七年)七月一日、ゆふちどり(露子・二三歳)の名で「明星(辰年第七号)」に五首掲載
。
  
 みいくさにこよひ誰(た)が死ぬさびしみと髪ふく風の行方見まもる

 平出露花(修)が、「最近の短歌」で「辰歳第七号『あこがれ』の夕ちどり君の作、何れも完璧。戦争を謡うて斯の如く真摯に斯の如く悽愴なるもの他に其代を見ざる処、我はほこりかに世に示して文学の本質なるものを説明して見たい」と、絶賛。
● 深窓の令嬢・麗人ながら進取の気風に富む 婦女新聞、平民新聞購読 大阪平民社や社会主義者へのカンパなど
 「一たいいま慈善というものは、どうしたところから出来て参ったものだとお思い遊ばします。薄幸な工女や工夫や、さてはいぢらしい貧民の子弟等が見る目も苦しき労働より生じた幾多の血しほの、黄金と化し再びをまた、彼等が上に帰りゆくのに外ならない。取ったものをここに返す、何のそれが誇るに足るべき事で御座いませう、慈善事業の気高さのなんのと、何がさまでに賞賛に価ひいたしましょうぞ。それも最、取ったすべてを立派に彼らに返すとならば当然ゆくべき正しい道の名にもかなひませうがそうでは無い」(「あきらめ主義」婦人世界六八号・〇七年一月・匿名)
● 〇七年(M四〇年)一二月一七日長田正平との想いをあきらめ、片山壮平(のち長三郎)を婿養子に迎える。露子二六歳。
 結婚前夜の歌に

 黒髪に夢のからなるわれ掩ひ柩のくるま人の送る日 
 わが涙玉とし貫きて喪にかざりさかしき道へ咀われて行く


● 二重の意味での絶唱「小板橋」(同年一二月「明星」・署名・ゆふちどり)

   ゆきずりのわが小板橋 しらしらとひと枝のうばら 
   いづこより流れか寄りし。
   君まつと踏みし夕に いひしらずしみて匂いき。

   今はとて思ひて痛みて 君が名も夢も捨てむと
   なげきつつ夕わたれば、
   あゝうばら、あともとどめず、 小板橋ひとりゆらめく


 「一生に一冊の詩集を出し、春月が露子の詩一篇を拾いあげたように、誰かがのちに何かの詞華集に採ってくれるのを待つ心境に在った」(伊藤整。『若き日の肖像』)
● 〇八年(M四一年)筆を折る(夫の強要とも)。五月新詩社「社中消息」に退社の報道。一〇年長男(善郎)、一一年長女(禮)、一五年次男(好彦)出生。一七年人工流産。三一年作歌活動再開・「冬柏」。この間、京都、大阪・浜寺に在す。四一年長男没。四五年四月一四日夫没。四六年富田林に還る。五六年次男浜寺の家で没(自殺)。五九年脳出血で急逝、享年七八歳。

☆ こぼれ話 ☆  
● 露子は、保守的になりがちな旧家の跡取り娘でありながら、晩年は日本共産党の理解者となり、1956 年の春に日本共産党河南地区委員会に、家の納屋の一部を無償で開放し、青年達がここでマルクス主義を学習したり、労働歌を歌っていたという。
              *納屋 : 正確には「板持蔵」という蔵
● 露子亡き後、荒れるままだった杉山家の建物を解体修理し、街並み保存の中心的存在としてよみがえらせる先頭にたったのが日本共産党市議団でした。
          (石月静恵・「女性の広場」・98年8月号)
 特大のフクロウ(素焼き)をいただいた。先ずはご覧を…
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 とても大きい高さ約45㎝、幅約25㎝もある大きさを実感いただけるよう、爪楊枝を並べて撮ってみた。前にも、後ろにも独特の魅力的な絵が描かれている。
 この模様は見たことがあるが、どんなものなのか詳しくは知らない。くださった方は「トナン焼き」と書いていたし、タグには「mexicoトナウ素焼き」とある。辞書や地図で「トナン」、「トナウ」を探してみるがさっぱり分からない。

 ネットをたぐってみると、メキシコ民芸雑貨カサ・メヒカーナという土産物屋さんのHPに出会った。店主はメキシコに留学経験のある女性らしい。とても読みがいのあるHPだ(ブルーの文字をクリック)。
 その中に「民芸品のお話し」というコーナーがあった。
 どうやら「トナラ焼き」というのが正しいらしい。少し引用させていただこう!
☆ トナラ(Tonala)グァダラハラからバスで行ける田舎町。町中が民芸品屋、しかもほとんどが製造している店なので安い!バスの通るトナルテカ通り(Av.Tonalteca)沿いに大きめの店や政府の民芸品市場があります。また日曜日には露店市が開かれ、通りまで民芸品でっぱいになります。
☆ トナラ焼き(TONALA)ハリスコ州トナラ、トラケパケなどの陶器。主にペタティージョとプリダという2種類の手法に分けられます。前者は薄茶色地であまりツヤがなく、後者は薄い青地でツヤがあるものが多くなっています。どちらも動植物が描かれた皿、花瓶、水がめなどや、フクロウ、ネコなどをかたどった置物がつくられます。

 写真でご覧いただくと光っているように見えるが、実はそんなに艶がない。色合いからみても説明にあるペタティージョという手法なのだろう。
 分かってスッとした。カサ・メヒカーナさんありがとう
 
 ボクはアメイジング・グレイスという曲が大好きだ。
 で、探して聞いているとこんな日だったのだ!

 しっかりとアメイジング・グレイスを聞いた!
 惜しい人だったと痛感する!

*ブルーの文字をクリックすると動画が見られます。

☆ 今朝(11.7)朝日新聞「天声人語」に本田美奈子さんのことが  載っていた。
  この日記もタイムリーだったということか…!
 10月は●●●●大兄夫妻と奥飛騨温泉郷福地、山代温泉など小旅行。
 大兄は無類の酒好きだが近年体調悪く、あまり呑ませたくない…
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 師走、クリスマス、正月が控えている…
 年金暮らしの我々ならずとも…
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