昨日、少しアップしたように「評伝 管野須賀子〜火のように生きて〜(堀和恵著)」を半日かけて読んだ。その感想の一端をまとめておきたい。
 「評伝」とあるからには須賀子の人物評価と伝記のないまぜになったものであることは違いない。だが、ボクは帯にある「現代に蘇る!」という言葉に目を惹かれた。「一人の女性のフレームアップされた虚像を剥いだ、真実の姿」がどのように描かれているのか、そこに関心を惹かれたのだ。
b0142158_10024437.jpg

 ボクが真っ先にあげたいのは、著者はおびただしい資料を渉猟し、あちこちの現場を逍遥して、今日的な感慨を表現されていることだった。
 大逆事件そのものが大がかりなフレームアップ(デッチあげ)によるものであり、断じて刑の執行など許されるものではなかった。そのことは、ようやく幾ばくかの人々の間では「常識」になろうとしている。その多くは「史実」として語り継がれている。
 しかし、唯一の女性の犠牲者、管野須賀子にまとわりついた「妖婦」「毒婦」伝説は根強く、良識ある人々の間では克服されているとはいうものの、ある種の「贔屓」とみなす人さえ残されている。
 本書はそのタチの悪い「伝説」を須賀子の生い立ち、ジャーナリストとしての論陣、様々な局面での「愛と葛藤」の実像に触れ、解明している。有名な荒畑寒村や幸徳秋水との触れあいと、すれ違いの実相などはそれだけで読むに値する。
 正義感の強さ、女性らしい喜怒、子どもたちへの優しさの点描を活写する筆致は素晴らしいものだ。

 二つ目に挙げたいのは、もちろん「大逆事件」をめぐる背景についての論述だ。事件の「被告」とされた人達の「無政府・共産」、社会主義やアナーキズムについての理解の度合いがまちまちであったこと、その経過についての表現もほぼ適切だろう。
 単なる理想、空想に近かった「社会主義」が、そのプロパガンダのあり方を巡って初期の社会主義者が「直接行動派」と「議会政策派」に分かれる兆しが見えはじめていたこと。事件の首謀者とされる幸徳秋水が「直接行動派」から身を引き始めようとしていたことなどは注目しておきたい。

 では、どうしてこのようなフレームアップが成立したのか。その際、司法当局の間には何の矛盾もなかったのか。その間の事情についての記述も参考になる。特に、平沼騏一郎の野望の凄まじさは肝に銘じておくべきだろう。

 獄中での須賀子の言動、デッチあげへの糾弾、針文字、「死出の道艸(しでのみちくさ)」、平出修弁護士との関わりなどはよく知られていることではあるが、現物を読んでいない人のためには格好の解説書となっているのではないか。

 さて、最後に触れておきたいのは、第5章「そして、その後」のくだりが設けられ、「ヤヌスの苦悩 ー 森鴎外」「伝搬する周波 ー 石川啄木」「真情のバトンタッチ ー 堺真柄」に触れられていることに注目しておきたい。石川啄木がこの事件について多大の関心を持っていたこと、かなりの衝撃を受け、義憤に耐えかねていたことはよく知られている。が、著者が森鴎外や堺真柄にも目を届かせていることは、評価に値するのではないか。知る人ぞ知る、逸話ではあるのだが…!
 
 最後に、本書でも紹介されている須賀子の辞世の句を掲げて、筆を置く。

 残しゆく 
 我が二十とせ(はたとせ)の玉の緒を 
  百とせ(ももとせ)のちの 君にささげむ

 著者は書く。
 百年後の君とは、私たちのことではないだろうか。

b0142158_20045510.jpeg
 昨日と今日、立て続けに2冊の本を読みました。読後、どちらを先に読めばよかったのかなぁ…とも思いましたが、とりあえず読んだ順にちょっと感慨を記しておきます。
 最初に読んだのは「9条を活かす日本」という伊藤千尋氏の手になるものでした。
 同氏は世界を歩き、日本の憲法9条の値打ちを実感するとともに、日本がいかに憲法を尊重していないか、如実に伝えています。しかし、「未来はある」。巻末の青年との対話に著者の決意と、ボクらのありようを学んだ思いがしました。
 青年:将来、日本が変わると信じていますか?
 著者:「変わるかどうか、じゃなくて変えるかどうか、だ。変えようとする意志がなければ社会は変わらない」「将来はどうなるかわからないから、信じるわけにはいかない。でも、今、将来を変えようとしている自分を信じることはできる」
 青年は私の言葉をしばらく反芻したあと、にっこり笑って「握手を求めてきた」というのです。
b0142158_20275974.jpg

 続いて読みふけったのが堀和恵さんの手になる「評伝 管野須賀子〜火のように生きて〜」という本です。
 「評伝」とあるとおり、単に管野須賀子の記録を尋ねたり「調査」しただけでなく、その折々の須賀子の感慨に著者自身がしっかり心を寄せつつ、客観性を失わないという極めてまれな挑戦に成功している著作だと実感しました。「評伝」というのはかくあるべきでしょうねぇ!
 大逆事件がいかにフレームアップ(でっちあげ)であったか、それは今日かなり知られつつあるようです。が、その背景に時代に挑戦し、苦悶する青年たちがいたか。迫害に耐え、自己と未来を信じる青年たちがいたか。そして、今その姿を学び直そうとする人々もいる。著者の「学びつつ、挑戦する」苦労が見事に実った著作だと実感しました。

 警察署から逃走した犯人が未だ見つからない!
 で、FBにこんなものを投稿してみると、かなりの人からカキコをもらった。
 大阪府警・富田林警察さん!
まだ犯人をよう見つけんのかいな!
沖縄・辺野古に機動隊員を派遣してる場合やないで!


 そうしている最中、今日8月31日、富田林警察署の人が、私服で以下のようなものを持って自宅にこられた。
 それにしても、遅すぎるのではないか?最早、地元を捜索しているような時でも無かろうと思うのだが…!
 警察署の人たちは必死であろうし、この猛暑の中ごくろうさん、とは思いつつも…!
b0142158_16365948.jpg
 

昨日、不審な電話がケータイに入りました。
番号は、0120 649 023 です。
普段なら、応答せずに放置、または、削除するのですが、
昨日は、どうしたわけか、かけ直してしまいました。
すると、男性が出てきて「ケータイをスマホに乗り換えませんか」というのです。
住所や名前を聞かれ、しばらく音楽が流れて、何か確認しているようなのです。
ちょっと、気持ち悪くなりました。
今朝、パソコンで「不審な電話 0120 649 023」と入れて検索してみると…!
出てくる、出てくる。一杯ありました。
どれも、NTTと関係ありそうで、同じようなことがかいてありますが、
発信地も、会社名も不明! 不審なことです!
とても気持ち悪い電話だったので、ここにアップしておきます。

 この1年の川柳です!
b0142158_18520999.jpg