新しい憲法 明るい生活 <ⅩⅥ>

☆私たちのおさめる日本
 このように新憲法は新しい日本の骨組みを定め、また私たちや私たちの子孫に対して大切な権利を約束してくれた。この新憲法はわが国の最高の定めであって、他の法律や命令などもすべてこの定めにもとずくものである。
 もとより前にのべたように国会や内閣や裁判所などがあって、それぞれの仕事を分担しているけれども、わが国の政治の一番大もとの力は私たち国民の手にあるのである。
 日本をよい国にし、私たちの生活を明るくするためには、何よりも私たち国民の一人一人が、この憲法を正しく守ってゆく心がけが大切である。
 私たちは新憲法の実施を迎え、新日本の誕生を心から祝うとともに、この新憲法をつらぬいている民主政治と、国際平和の輝かしい精神を守りぬくために、全力をつくすことを誓おうではないか。(完)

<タイピングを終えて> 
 ようやく憲法発布を期して発行された憲法普及会編の冊子「新しい憲法 明るい生活」の本文編のタイピングを終えることができました。自分自身の学習のためにスキャンするのでなく、タイピングを!と決心して挑んだことですが、少なからぬ方々に共感を寄せて頂いたという実感があります。
 おつき合いいただいたみなさんに心から感謝申しあげます。
 学ぶところが多くありました。憲法をこんなに新鮮に受けとめ、誇らしくその実践に取り組んだ先達の心を心として、今日の世情を見つめなければならないとの感を深くしました。
 この憲法をしっかりと胸に刻んで、さらに「今日から明日へあさってへ」と生きぬいて行く決意を新たにすることができました。嬉しく思います。
 この度は、できるだけ私見を交えまいと心がけてアップしましたが、ホンの少し書き込んだところもあります。もう少し、触れておきたいこともありましたが、それはさておいて次回に最小限の追加事項をくわえて終わりにしたいと思います。
   <次回、最終回は拙文「普及会余話」の予定です>