浅蜊で川柳を詠んでみたが…ヘンな話になってしまった!

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 今月の初め、浅蜊が手に入ったので酒蒸しにした(ボクがつくったのですぞ!)。とても美味かったので「産地はどこやろな?」なんて話しながら楽しんだ。
 そこで「浅蜊の酒蒸し」を川柳にと詠んでみたのがこの句だった。
 「あさり」と「浅蜊」、どちらがいいなぁ。産地はどこかなぁ。「故郷」には「くに」とルビをつけた。「故郷(こきょう)」と読まれるのは面白くないかな、かといって「ふる里」というのもヘンだしなぁという感覚だったからだ。

 下旬になってまた浅蜊が手に入った。前回と同じように、丁寧に洗って、塩水でしっかり砂出しもした。今回も酒蒸しかなぁと思っていたが、「ナベにしよう」との提案があったので、目先を変えてナベにした。出汁も少し加えてうまくできた。が、すこしジャリジャリする。「まぁいいや」とあまり気にもせず食べてしまった。

 さて昨日、少し日は経ったがこの句をアップしようと思いたった。念のため少し検索してみた。ここから話がヘンになってしまう。

 ググった先から「中国産や韓国産の浅蜊を熊本産と偽装したものがあったので当局が指導した」とか、「蓄養」という方式があって外国産をしばらく蓄養すれば「国産」と表示できるなどの話がでてくるではないか。で、まだ捨てずにおいてあった包装を探してみた。表示には「熊本産」とある。が、生産者は三重県松阪市の業者だ。店名は出ているが、HPを誘導しているのに辿りつかない。小さな業者なのかも知れない。住所を頼りにGoogleMapでストリートビューを見るが店らしい看板も何もない。確かに作業場らしいものは写っているのだが、単なる倉庫のようにも見える住宅街の一角なのだ。
 さらに、ポンプで吸い上げた浅蜊は「砂出しできない」などの記述も見つけた。「少しジャリジャリしたのはそのせいなのか」と勘ぐってしまう。美味かったし、あたったわけでも何でもないから大げさに騒ぎ立てるつもりはないけれど…。

 「浅蜊の故郷を詮索す」とは詠んだが、まさか「原産国」を詮索するつもりなど毛頭なく、話の話として「国内のどこか」を尋ねているつもりの句が、とてもヘンな具合の句になってしまった。苦笑いの極みではある。