劇団きづがわ公演・愛と死を抱きしめて

 劇団きづがわの公演「愛と死を抱きしめて」を観てきました。 
 ご覧になっていない方にはわかりにくいでしょうが、なぐり書きながら今朝感想文をfaxしました。

 モノローグとエピローグのある三場が休憩もなく一気に上演された。
 その一つひとつの場面に、世相・時代がきっちりと映し出されていた。登場人物の服装、語り口に美事に形象されている。これが演技というものであろう。場面、場面の面白さにひきこまれる。まるで喜劇のような軽妙さではないか。演技者の迫力、たった一つの舞台装置へのライトのあて方で場面の転換を象徴的に形象化する。
 落ちぶれてゆく田舎暮らし。出稼ぎが大勢になりつつある時代。原発に息つく喜び。夫の浮気を抑え込む妻。それとなく女性の立場が強くなりつつある時代を描き出す。
 原子力発電はそんなにありがたいものだったのか。ふわふわとした喜劇は打ち破られる。
 プロローグでおアソビとして登場した科白がそのままエピローグで呪文と化す。山ン姥然とした姿態から、えぐり出される科白。その絶叫は、涙無くしては見られない。
 いい芝居だった。いい演技だった。いい演出だったなどと、一括りの感想では済まされない重い感慨を抱いて帰路につかざるを得なかった。
 劇団きづがわの皆さんに心からの拍手は贈ったものの、拍手では済まされないずしりと重いものを持ち帰った気がする。
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by itya-tyan | 2017-12-22 17:32 | 喜怒哀楽をともに… | Trackback | Comments(0)
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